3. 計算する(演算)
数字を足したり、引いたり、掛けたり、割ったりしましょう。
この章で学ぶこと
- 四則演算と余り(
+-*/%)- 計算の順番とかっこ
- 名札の値を増やす・減らす(
足そう、引こう)- 計算できない場合
計算の記号
| 記号 | 意味 | 例 | 結果 |
|---|---|---|---|
+ |
足し算 | 7 + 2 |
9 |
- |
引き算 | 7 - 2 |
5 |
* |
掛け算 | 7 * 2 |
14 |
/ |
割り算 | 7 / 2 |
3.5 |
% |
余り | 7 % 2 |
1 |
計算した値をそのまま出力するには、式をかっこで囲んで出力します。
(7 + 2)を出力しよう
(7 / 2)を出力しよう
(7 % 2)を出力しよう
9、3.5、1が出ます。割り算は、割り切れないときは小数まで計算します。
計算の結果を名札に入れることもできます。
『横』を8にしよう
『縦』を5にしよう
『面積』を『横』 * 『縦』にしよう
枠「面積は{『面積』}です。」を出力しよう
計算の順番とかっこ
1つの式に計算がいくつもあるときは、学校で習った順番のとおりに計算します。
- かっこの中をいちばん先に
- 掛け算・割り算・余り(
*/%)を次に - 足し算・引き算(
+-)を最後に - 同じ段階どうしは左から
(2 + 3 * 4)を出力しよう
((2 + 3) * 4)を出力しよう
(100 / 10 / 5)を出力しよう
2 + 3 * 4は掛け算を先にして2 + 12=14(2 + 3) * 4はかっこを先にして5 * 4=20100 / 10 / 5は左から10 / 5=2
順番に迷ったら、先に計算したい部分をかっこで囲んでください。かっこを多めに書いても、結果が間違うことはありません。
余り(%)は何に使うの?
余りは思ったよりよく使います。代表的なのが偶数・奇数の見分けです。2で割った余りが0なら偶数、1なら奇数です。
『数』を17にしよう
『余り』を『数』 % 2にしよう
枠「{『数』}を2で割った余りは{『余り』}です。」を出力しよう
1が出るので、17は奇数です。(条件によって「偶数」「奇数」と出力する方法は5章で学びます。)
名札の値を増やす・減らす
名札の値を計算の結果に変えるときは、にしようをもう一度使います。
『点数』を50にしよう
『点数』を『点数』 * 2にしよう
『点数』を出力しよう
100が出ます。右側の『点数』 * 2が先に計算され(50 × 2)、その結果がもう一度『点数』に入ります。
足し算と引き算はよく使うので、短く書く方法があります。
『体力』を100にしよう
『体力』から15を引こう
『体力』に5を足そう
枠「残りの体力: {『体力』}」を出力しよう
残りの体力: 90が出ます。
| 短い書き方 | 同じ意味 |
|---|---|
『x』に5を足そう |
『x』を『x』 + 5にしよう |
『x』から5を引こう |
『x』を『x』 - 5にしよう |
マイナスの数と小数
マイナスの数は、数字の前に-を付けます。名札や計算の結果の前に付けても、符号が変わります。
『気温』を-3にしよう
『反対』を-『気温』にしよう
『反対』を出力しよう
3が出ます。小数は点を打って書きます(3.14)。コンピューターは小数を2進法で扱うので、0.1 + 0.2が0.30000000000000004のように、ほんの少しずれて出ることがあります。ほとんどのプログラミング言語で同じです。きれいに見せたいなら、12章の〈四捨五入〉を使ってください。
計算できないとき
0で割ることは、どんな数にも決められないのでエラーになります。
(10 / 0)を出力しよう
「0で割ることはできません。」 のようなエラーが出ます。割る数が0になるかもしれないなら、5章で学ぶもしで先に確かめてください。
文字と数字は、そのままでは計算できません。2章で見たように、〈数字に〉や〈文字列に〉で種類をそろえてください。
(「10」 + 5)を出力しよう
(〈数字に〉(「10」) + 5)を出力しよう
よくある間違い
1. 式をかっこで囲まずに出力する
7 + 2を出力しようのように書くと、カナデがどこまでが式なのか迷うことがあります。計算式を出力するときは、(7 + 2)を出力しようのようにかっこで囲む習慣をつけてください。
2. 計算の順番を勘違いする
平均を求めるときに『国語』 + 『数学』 / 2と書くと、割り算が先に計算されて間違った値になります。(『国語』 + 『数学』) / 2のようにかっこで囲んでください。
『国語』を80にしよう
『数学』を90にしよう
(『国語』 + 『数学』 / 2)を出力しよう
((『国語』 + 『数学』) / 2)を出力しよう
1行目は125(間違い)、2行目は85(正しい)が出ます。
まとめ
| やりたいこと | 書き方 |
|---|---|
| 計算して出力 | (7 + 2)を出力しよう |
| 計算して入れる | 『面積』を『横』 * 『縦』にしよう |
| 先に計算したい部分 | かっこ( ) |
| 余り | 『数』 % 2 |
| 増やす・減らす | 『x』に5を足そう、『x』から5を引こう |
| 符号を変える | -『x』 |
もっと多くの数学の道具(切り上げ、切り捨て、平方根など)は、11章と12章で出会います。
練習問題
1. 1個120円のパンを3個、1個80円の牛乳を2個買いました。全部でいくらか出力してみましょう。
(参考) ここに書いてみましょう。
答えの例
『パン代』を120 * 3にしよう
『牛乳代』を80 * 2にしよう
枠「全部で{『パン代』 + 『牛乳代』}円です。」を出力しよう
全部で520円です。が出ます。
2. 100分は何時間何分か計算してみましょう。(ヒント: 時間は60で割った商、分は60で割った余りです。商は『分』 - 『分』 % 60を60で割るときれいに求められます。)
答えの例
『全体』を100にしよう
『分』を『全体』 % 60にしよう
『時間』を(『全体』 - 『分』) / 60にしよう
枠「{『時間』}時間{『分』}分」を出力しよう
1時間40分が出ます。
3. 下のコードは3教科の平均を求めようとしましたが、間違った値が出ます。直してみましょう。
『平均』を70 + 80 + 90 / 3にしよう
『平均』を出力しよう
答えを見る
割り算が先に計算されて、70 + 80 + 30 = 180が出ます。足す部分をかっこで囲む必要があります。
『平均』を(70 + 80 + 90) / 3にしよう
『平均』を出力しよう
80が出ます。
次の章では、文字(文字列)を切り取ったり、変えたり、つなげたりする方法を学びます。