0. はじめの一歩
コードを実行する方法と、カナデの文の読み方を知りましょう。
この章で学ぶこと
- このドキュメントの中でコードをすぐに実行する方法
- はじめてのプログラムを作る
- カナデの文の形(4つの記号、助詞、字下げ)
- エラーが出たときのメッセージの読み方
プログラミングを一度もしたことがなくても大丈夫です。この章は、何も知らないところから始めます。
プログラムとは?
プログラムは、コンピューターにやってほしいことを順番に書いた文章です。料理のレシピが「お湯を沸かそう → 麺を入れよう → 3分待とう」のように順番に書かれているように、プログラムも上から下へ1行ずつ実行されます。
カナデで書いたプログラムはこんな形です。
「こんにちは!」を出力しよう
出力しようは「画面に見せよう」という意味です。だからこのプログラムは、画面にこんにちは!を表示します。
コードを実際に実行してみる
このドキュメントのコードの箱は、すべてその場で実行できます。 インストールするものはありません。
- 上のコードの箱の右上にある実行ボタンを押してみてください。
- 箱の下に結果の欄が開き、
こんにちは!が表示されます。 - 箱の中の文字を書き換えることもできます。
こんにちは!をはじめまして!に変えて、もう一度実行してみてください。
コードを壊してしまっても心配いりません。ページを再読み込みすれば元に戻ります。まっさらな画面で自由に書いてみたいなら、左の目次の下にある直接実行してみるボタンを押すか、いちばん上のメニューのプレイグラウンドへ行ってください。
複数の行は順番に実行されます
「いち」を出力しよう
「に」を出力しよう
「さん」を出力しよう
実行するといち、に、さんが1行ずつ順番に出てきます。行の順番を入れ替えると、出てくる順番も変わります。プログラムはいつも上から下へ流れる、と覚えておいてください。
カナデの文の読み方
カナデの文は日本語と同じように、「何を + どうしよう」 の形になっています。
| 文 | 読み方 |
|---|---|
「こんにちは」を出力しよう |
「こんにちは」を画面に出力しよう |
『点数』を10にしよう |
『点数』という名札を10に しよう |
『点数』に5を足そう |
『点数』に5を 足そう |
文の最後には必ず〜しよう、〜作ろうのような動詞が来ます。この動詞が、コンピューターのやることです。
4つの記号
カナデは、かっこの形を見るだけでそれが何なのかが分かります。この4つを覚えれば、カナデのコードが読めるようになります。
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
「文字」(かぎかっこ) |
画面に見せる文字そのもの | 「こんにちは」 |
『名前』(二重かぎかっこ) |
値を入れておく名札(変数) | 『点数』、『名前』 |
【種類】(すみつきかっこ) |
値の種類(タイプ) | 【数字】、【文字列】 |
〈機能〉(山かっこ) |
用意されている機能(関数) | 〈文字列に〉() |
特に「」と『』は間違えやすいです。「点数」は点数という文字で、『点数』は点数という名札に入っている値です。
『点数』を100にしよう
「点数」を出力しよう
『点数』を出力しよう
1つ目の出力は点数という文字を、2つ目の出力は名札に入っている100を表示します。
まとまり: コロン(:)と字下げ
文の中には「この下のことをまとめてやろう」という意味を持つものがあります。そういう文は最後にコロン(:)を付け、まとめられる行は内側に字下げして書きます。
もし 真 なら:
「この行はまとまりの中にあります。」を出力しよう
「この行もまとまりの中にあります。」を出力しよう
「この行はまとまりの外にあります。」を出力しよう
- 字下げは半角スペース4つをおすすめします。タブでもかまいませんが、1つのまとまりの中では全部同じだけ字下げしてください。
- 字下げが終わるところで、まとまりも終わります。上の例の最後の行は、まとまりとは関係なくいつも実行されます。
もし(条件)や繰り返そう(繰り返し)を学ぶときに、このまとまりをよく使います。今は「コロンの次の行は字下げする」とだけ覚えておいてください。
メモを残す: (参考)
(参考)と書くと、そこから行の終わりまではコンピューターが読まないメモになります。コードが何をしているのかを人に伝えるときに使います。
(参考) 下の行はあいさつを出力します。
「こんにちは!」を出力しよう
「よろしく!」を出力しよう (参考) 行の終わりにもメモを付けられます。
エラーが出たとき
コードを書いていると、エラーには必ず出会います。エラーは「ここがおかしいですよ」と教えてくれるヒントなので、怖がらなくて大丈夫です。下のコードは出力しようを出力しよと書き間違えています。実行してみてください。
「こんにちは」を出力しよ
結果の欄に 「1行目で文が途中で終わっています。」 のようなメッセージが出ます。エラーメッセージはたいてい2つのことを教えてくれます。
- どこで: 何行目か(ときには何文字目か)
- 何が: 何がおかしいのか
その行に行って、書き間違いがないか、かっこを開いて閉じたかを確かめてください。初心者がよく出会うエラーは次のとおりです。
| こんなメッセージが出たら | ここを確かめてください |
|---|---|
| 文が途中で終わっています | 動詞(出力しようなど)に書き間違いがないか |
| 「「」を解釈できません | かぎかっこを開いて閉じたか(「こんにちは」 ← 両方) |
| 変数『点数』が見つかりません | その名札を先ににしようで作ったか、名前に書き間違いがないか |
もっと多くのエラーと直し方は付録. よく出会うエラーにまとめてあります。
自分のコンピューターで実行するには(後回しでOK)
このドキュメントだけで最後まで学べます。ファイルを読み書きしたり実行ファイルを作ったりと、ブラウザではできないことが必要になったら、そのときにHanaランタイムをインストールして、hana run ファイル名.kndで実行してください。
まとめ
| 学んだこと | 例 |
|---|---|
| 画面に見せる | 「こんにちは」を出力しよう |
| プログラムは上から下へ | 行の順番 = 実行の順番 |
| 文字と名札 | 「点数」は文字、『点数』は名札に入っている値 |
| まとまり | コロン(:)の次の行を字下げする |
| メモ | (参考) … |
| エラーを読む | 何行目か + 何がおかしいか |
練習問題
1. 下のコードを書き換えて、自分の名前であいさつする3行を出力してみましょう。
「こんにちは!」を出力しよう
「私の名前はカナデです。」を出力しよう
「よろしくお願いします。」を出力しよう
2. 下のコードにはエラーが1つあります。実行してメッセージを読み、直してみましょう。
「今日の天気を出力しよう
答えを見る
かぎかっこを閉じていないので、カナデは文字がどこで終わるのか分かりません。文字の後ろに」を付ければ直ります。
「今日の天気」を出力しよう
3. 下のコードを実行する前に、何がどんな順番で出てくるか予想してみましょう。それから実行して答え合わせをしてください。
「最初」を出力しよう
(参考) 「真ん中」を出力しよう
もし 真 なら:
「まとまりの中」を出力しよう
「最後」を出力しよう
答えを見る
最初、まとまりの中、最後の順に出てきます。2行目は(参考)で始まってメモになったので、実行されません。
次の章では、値を名札に入れておく変数を学びます。